Gmailにカウンター、各webメールサービス容量拡大

ちょっと簡単にまとめてみる。

各社比較
提供元名称現在の容量拡大容量サービス開始備考
GoogleGmail1GB-ベータ版実施中無料 プライバシー問題
YAHOOYahoo!メール6/12/25MB25/50/100MB8月各会員対応 秋には最大2GB予定
MSNHotmail2/10/25MB250MB/2GB夏頃2GB有料 添付最大10MB
Lycospremium mail-1GB実施中Lycos Europe 有料
googooフリーメール6MB秋頃-
ExciteExciteメール4MB--拡大の予定なし
楽天楽天メール10MB--拡大の予定なし
メール容量の拡張を発表しながらも、GB単位のメールフォルダに疑問を投げかけるのはMSNとYAHOO。だが、「広告収入」の財源としてのwebメールサービスという認識は共通だ。

Hotmailの収益のうち、9割以上が広告収入」(MSN事業部長の塚本良江執行役)という現状では、ユーザー数が直接・間接的に収益を左右する。大容量化には投資負担も伴うが、サービスの拡充で多くのアクティブユーザーを囲い込めば、広告や有料サービスからの収入増も期待できる。
 ヤフーも同様に、広告収入や自社サイトへの誘導力アップを見込む。「生活に不可欠なツールであるメールサービスを多くの人に使ってもらうことで、ヤフーのブランド力を高める」(ヤフーマーケティング部)。

GoogleGmailを1GBとして発表した事は、ニュース性のインパクトを強めるという意味もあったろうが、Googleコア・コンピタンスを活かす事業展開には必須でもあったからだ。是非は別として、無料のwebメールでやり取りされる膨大な文書を対象に、テキストマイニングによる広告を配信するという新手法にあたって精度を上げるためには、ある程度のtxt量は必要になってくるだろう。
また、検索技術に絶対の評価と自信を持っているGoogleだからこそ、可能なサービスなのではなかろうか?実際、大容量のメールフォルダ検索の高速性について流石との評価も上がっている。
ユーザーのニーズという視点から見れば確かに、1GBのデータは手に余るかもしれない。だが、ユーザーは結構不精で、メールの整理をこまめにやらない、あるいはやっている時間がないという現実もあるわけで、そこにおいて自社の強みを活かし、新事業を伸ばすGoogleの姿勢は評価できるし、興味深くもある。法的・倫理的障壁をどう乗り越えるかという点も含めてだ。
参考: