チキンバスケットとハンバーガー

チキンバスケット
キャンドルのチキンバスケットは、誰かのエッセイで読んだことがある。まさか、まだ店が現存していようとは(w。タイミングよく揚げたてにありつけた。つまんで食える様にカットしたチキンカツなわけだが、なにしろ揚げたて。チキンカツと異なり、鶏の肉汁やら脂やらが全く零れること無いままに、齧り付いた口から滴り落ちて、熱い熱い。これをレモンを絞っただけで食すシンプルなもの。ソースがちょっと欲しいかも。生のオニオンスライスをときどき齧ると、口の中が嘘のようにさっぱりする。箸休めとして秀逸かも。
一緒に入っているコロッケが曲者。マッシュしたポテトの中に、小指の先大の茹でたジャガイモを混ぜこんである。マッシュしたのはメークイーン、刻んでいるのは男爵と思われる。ネットリしたマッシュポテトの中に、ホクホクのジャガイモが。。。これは、アイデア賞だ。ジャガイモ好きには堪えられない逸品のコロッケであった。


デラックスハンバーガ
ハンバーガーは、六本木のザ・ハンバーガーイン。先ごろ閉店したとのことで、復刻版のデラックスハンバーガーである。かなり厚みのあるパティを焼きながら潰して、バンズに挟み込む。おかげで貴重な肉汁は全部鉄板の上に零れ落ちているのであった。チーズ、オニオン、レタスにケチャップと芥子、マヨネーズ少々と、シンプルかつスタンダードな構成のハンバーガーであるが、かように肉汁のできったパテイはパサパサとしてさして美味いものではない。だが、食べたくても二度と食べられないところに価値があるのである。レトロな味わいという意味では、ある種代表格とも言えるかも知れない。