メンマラーメン

べんてん@早稲田。
唐沢なをきの原画展を観に行く為、まん森リターンズ。

神田川の水面
が、早く着き過ぎた。のでプラプラと神田川沿いを散歩。このあたりに足を伸ばすのは、18年ぶりか。すっかり町並みが変わってしまった。また、かなり驚いたのは、神田川の水量が異常に減っていることと、水がキレイ*1になっていることだ。暗緑色のどんよりとした、流れているんだかいないんだかわからないデロレーンとした川だった。今では、底が見える程だ。メジロだの鴨だのが水辺にいる風景なんて、あの小汚い神田川と同じ川とは思えない。少ない割りに流れは速いようで、環八の喧騒の合間にせせらぎが聞こえるんだぞ!天気も良く、中々気持ちいい散歩をしているところで、何事か行列を発見。まだ、10時過ぎなのに。
列の先頭を見ると、小さな薄汚れた、昭和50年代から建っているであろうトタン壁のラーメン屋がある。なるほど、ここの行列か。店名は「べんてん」。。。聞いたことが無い。早稲田通りと環八に挟まれた裏通り、決して飲食店向きではないロケーションに、30人弱の行列ができているのだ。これは、食べてみても損はないかと、並んでみる。

。。。。待つこと一時間。どういう訳か、客の回転が遅いンだよなぁ。店自体狭いし、長居する雰囲気でもないし、TVで紹介されて足を運ぶ客層とも異なるのに。小腹が空いた程度の腹具合が、本格的な空腹感に変わった頃、漸く席につける。カウンター席の後ろには、業務用の小麦粉の袋が積み上げられている。麺は自店で打っているようだ。メンマラーメンをオーダーし、カメラのセッティングを行う。カウンターから厨房を眺めていると、塩、味噌、タレを細かく丼に振り分けている。中々凝ったスープの用である。。。。この手際もなかなか宜しく、回転の悪さに悪貢献しているわけではなさそうだ。ブレンド調味料を入れた丼にスープが移され、いよいよか!っと期待してから30秒ほどのタイムラグが。
これか?これの累積が回転率の悪さなのか?でも一回のオーダーで30秒、武蔵の約三分の一効率にはならんよなぁ。
んで、出てきたラーメンを見て、深く納得した。デカっっっ!
メンマラーメン
山盛りに盛り上げられた、メンマの量もすごいが、その下でとぐろを巻いている面も、太い。給食のソフト麺より太いかもだ。丼も、直径は普通だが、深さが普通のラーメン丼より二割弱深いようだ。なるほど、この量を完食すれば時間は掛かるよなぁ。
撮影しつつかるく納得して、箸をつける。麺は、まさにツルツルシコシコ。美味い。絡むスープは魚介系の匂いがする。青葉のスープを後口をやや甘めにしたというのが一番近いか。オプションで乗せた味玉*2は、普通に固茹で卵*3をタレに漬け込んだもので、青葉系とは断じて異なる。メンマは、やや甘口濃い口のクラシックスタイルな関東ラーメンの味付け。濃い口だけど、メンマの香りはしっかり残っていて美味い。
うーん、中々当たりかもだと思っていたのだが。。。。。量、すごく多い。大勝軒よりも多い感じ。半分位のところで、甘口濃い目の味に飽きが来て来る。三分の二も食べたところで、満腹感が。なんとか完食したけれど、ちょっと辛いなぁ。身動きできないくらい。
だが俺の後ろには、既に二十数人の行列が。。。。。はぁ。要するに、早稲田の学生に代々支えられている、地場の愛される店だったわけね。
麺は確かに美味いのだが、わざわざ足を運ぶ程ではない。というか、爆食したい時に足を向ける店だろうし、爆職したいのに一時間も待たせられるのは、俺はゴメンだ。


*1:別に水質が上がっているわけではない。

*2:撮影段階では、店員が入れ忘れている

*3:「過多茹で」って変換したが、意味として間違ってはいないな(w。