ロートレックという名の

スイーツ。アンリ・シャルパンティエ@浦和伊勢丹

なんとも絶妙な渦を巻く幾何学的局面を、真っ赤なパウダーが覆っている。渦の中心には、一滴のチョコレート。周りも沈んだ茶色の何かで巻き込まれ、底には僅かに金色の敷き紙が見える。。。。もう、その美しさに悩殺されてしまった。売れ筋らしく、残数僅か。気が付けば買っていた。搬送にはドライアイスがいるらしい。帰り途は、形を崩すまいと『恐怖の報酬』のイブ・モンタンの気持ちで、大事に大事に持って帰ったさ。
帰宅して箱を空けると、二個のドライアイスを詰めたBOXで、ケーキは固定されていたのね。なんだかますますニトロめいていると苦笑する。

あまり趣味の宜しくない小皿と、一応はブランド物らしいケーキフォークを用意。周りの紙をはごうとするが、継ぎ目が無くて硬い。こりゃチョコだ。薄いチョコの板で覆ってあるのだな。ウハ、手が込んでいること。仕様が無く上部からフォークを差し込んで、ゆっくりと一口分を切り取る。うん?ケーキじゃなくてムースだ。それも二色。シロップ煮にした林檎も入っている。なにかのリキュール*1と、青林檎の香りと酸味が特徴的。この香気と、カラメルの甘やかな香りが渾然一体となって。。。。。といいたいところだが、チョコの味わいがカラメルに勝るな。やや考え落ちの感が無きにしも非ずだが、実にシックでゴージャス、見た目通りのアダルトな味わいである。一個605円也。
webサイトまでフルflashとどこまでもしゃらくさいのだが、たまにはこういうのもいいか。

*1:ロートレックの好きだったお酒を」と能書きには書いてあるが、アブサン?製造中止じゃなかったか?