馬刺しと蜂の子

松本市街に戻りついたのが17時頃。夕食は7時だから、すぐ宿に戻っても時間を持て余すし、なにより携帯電話のバッテリーがすっからかんだ。だによって、auショップに行き携帯の充電をしつつ、市街を子一時間散策する。夜になりボチボチ開き始めた居酒屋の店頭メニューを見ながら、松本丼と蜂の子を探す。結局、松本丼は見つからなかったが、蜂の子と馬刺しを看板にしている居酒屋を発見し、そこで晩酌してから宿に戻る事にした。
auショップのすぐ近くの小路にある、居酒屋太助。カウンター脇の柱に、なぜかカルーセル麻紀の三社札が貼ってあった。来たのか、カルーセル。なぜ、三社札?と、いらんところで掴みはOK。

広田泉という地酒を一合と馬刺し。サシが良く入っている。。。。市街の馬刺しを供する店はいずれも「高級霜降り馬刺し」と銘打っているが、馬刺しは「サシが無い」ところが身上なのではないのか?あぁ、なんか突然思い出したよ。学生時代に松本に来た事がある。当時の先輩*1の実家が松本で生肉店をやっていて、卸したての馬肉に本山葵を付けてたらふく食ったのであった。その時、馬肉はサシが無いから刺身で美味いんだとつくずく感心したのだったよ。

サシの豊かな馬肉は。。。不味くは無いけれど、山葵では食べられないなぁ。降ろし生姜と茗荷の千切りがいい塩梅であるが、それだけクセがあるということだ。
暫くの後、待望の蜂の子登場。ただ炒ってあるだけなのだが、ウマー!!上等の卵豆腐から、だしと卵の香りを抜いような、淡い香りと味わいだけど、旨みは濃厚にして後口良し。想像していた以上の、上品なお味であるよ。小ぶりの白い粒と大振りの黒い粒があって、見た目は米になんか穀物混ぜて作ったピラフみたいである。白い方が蜂の幼虫。黒い方が、蜂の蛹。。。。ちゅうか成りかけ。白いのだけよって食べると、ちょっと湿気気味のポップコーンの柔らかい所だけ食べたような食感で、もうパーフェクトな純粋旨味。黒い方だけよって食べると、ごくごく僅かに穏やかに海老っぽい香りがして、食感もショリショリした感じ。そうか、海老、蟹の風味はキチン質によるものなんだねぇ。


*1:地味目だったけど、綺麗な人だったなぁ。もう連絡も取れないが、お元気かしら?