二日目の晩御飯@大西荘

予想外に時間を食って、19:30ころ宿に戻る。今日の献立は次の通り。

  • 向付け ブラックベリーのゼリー寄せ/インゲン?の味噌和え/時候坊のポン酢降ろし和え/鱈の治部煮っぽいもの
  • 焼き物 車海老の塩焼き
  • 御造り イカ/マグロ/ハマチ
  • 煮物  茶碗蒸し
  • 鍋   茸と蛤の土瓶蒸し
  • 小鉢  茄子の味噌炒め
  • オーブン ジャガイモのピザ
  • ご飯
  • 椀   三つ葉と豆腐の味噌汁
  • 漬物
  • デザート 葡萄

海のものが多くて、ちょっと(´・ω・`)。だが、御造りを乾かないようにかつら剥きにした大根で覆ってある気配りが嬉しい。向付けの皿に盛られた、鱈の切り身が変わった料理。治部煮調に、茹でた後で溶いた葛をまぶして固めたような感じで、結構手が掛かっている。味わいは淡白で、酒を選ぶと思う。ブラックベリーのゼリー寄せは、結構チャレンジャブルな構成かもだ。まだ熟しきっていない、独特の赤色がなんとも美しいブラックベリーの実を軽くシロップで煮て、ゼリー寄せにしたおしゃれさんな料理。ベリーの香りは鮮烈で、箸休めとしてはとてもインパクトがある。が、本日は魚主体の、それも淡白な味付けの仕事なので、文字通りの甘く危険な香りがしますた。

茶碗蒸しは、まぁ、普通に良くできた茶碗蒸しなのであるが、だしでできたあんをかけてあるのが千両。TVのグルメ番組とかでしかお目にかかったことが無い料理方法なので、ちょっと感動。土瓶蒸しは、「すわ、松茸か!」と思ったが、それは流石に図々しすぎる期待であった。舞茸としめじと蛤を土瓶蒸しにしたもの。長野では蛤の潮の香は期待できないものの、あの独特の旨味と舞茸の風味は好相性。あとから出てきたジャガイモのピザは、生地にあたるジャガイモを、ハッシュドポテトに仕立てたものであった。見えざるところでよい仕事である。

そして。。。ご飯に注目!桜の花の塩漬けが一輪、乗っかっているんだねえ。見た目も美しいが、椀の蓋を取ったときに僅かに桜の香が鼻をくすぐり、一瞬季節感が狂ってしまった。桜の花の塩漬けなんて、春以外に食すものだから、なんら間違ってはいないのだけれど、季節的には間反対のタイミングでの桜の香には、ちょっとクラクラきましたよ。口に入れると、なお強烈な桜の香がして、品の良い塩加減の味わいとともに、すごい贅沢している気持ちになりますた。