『妖怪大戦争』
作者:荒俣宏
出版:角川文庫
また、川姫は大天狗の娘であるという設定が明らかになったり、加藤と川姫の因縁についてつまびらかに語られており、映画*1の補完がなされている。なるほどなるほど、豊悦許すまじ!(wこりゃ、タダシくんでなくても加藤を倒したくなるわな。
他、ラス前の敵が映画と違っていたり、すねこすりが映画以上に痛ましい目にあっていたりなど、細かな違いはあるのだが、一番意外だったのは、日本中の妖怪が東京に集結してのクライマックスであろう。映画以上に三池的バイオレンス描写が繰り広げられる。「盆踊り」と明示しながらなお牧歌的要素は極めて薄く、酸鼻を極める血の饗宴が描かれる。妖怪対ヨモツモノの戦いは、2ちゃんの祭りのメタファだという仮説を俺は立てているのだが、小説版の方がよりリアルといえるかもだ。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
*1:川姫のエロい回想シーン