餃子バトル 1st Round 三陽

ここは、昔通いつめた。萊萊系のやわらかい薄めの皮に、アホほどにんにくを利かせてキッチリと肉の旨みが味わえる餡が包まれ、ギトギトの油でカリリと焼き上げられている。下品極まる力強い餃子だ。ここの良いところは、白乾児を置いていること。
およそ、焼き餃子にあう飲み物は白乾児しかあるまい!と思わせてくれたのは、今もって通っているさいたま市の娘娘であるが、この店にはもう、白乾児はおろか、紹興酒も置いていない。そういう意味でも、実に久しぶりの味わいを期待してしまう。GWド真ん中で、休んでいるのでは?との懸念はあったが、やってましたネェ。
ただ、みなとみらい線開業のあおりをモロに食っており、昼飯時だというのに店内ガラガラ。かつては、一日中席が埋まっていないことはない大繁盛店だったのに。実は昨年一度脚を運んでいるのだが、その時は、みなとみらい線何するものぞ!という、変わらぬ盛況ぶりを見せていたのになぁ。
ちょっと悲しい気分になりながらも、餃子二枚と白乾児を脳反射で頼んでしまう(w。
お通しの「バクダン」(揚げにんにくに、独自の味噌をかけたもの。美味い!)をつつきつつ、餃子の焼き上がりを待つ。白乾児も半分ほどなくなった頃に、来ましたね、餃子。。。。。ん?なんか、形が違うぞ。キレイに形が整ってるぞ!?薄皮餃子は宿命的に、形が崩れたり皮が破けたりしてしまう。いや、宿命じゃないのかもしらんが、少なくとも三陽で、五体満足な餃子が整然と並んでいる光景というのは、今までお目にかかったことが無い。一抹の不安が湧き上がるも、食べてみると、旨い!舌にガツンとくる、パワフルな餡の味わいは健在だ。だが、皮が気持ち硬めになっている。そこはちょっと残念なのだが、畢竟しっかりと皮が破れないから肉多目の餡から肉汁が漏れ出すことなく焼きあがっているのだ。二人前16個の餃子すべてが、全く崩れることは無く仕上がっており、正直、メシか酒のおかわりがないと、完食するのがキツイくらいの濃厚餃子。微妙に味わいが変わっているが、これはグレードアップである。

ちなみに写真は、この店の隠れ名物「餃子マシン」である。昔は、もっとメカトロ感というかマニュファクチャリング感のあふれる男前のマシンであったのだが、今は説明されなくては解らない、モダンの洗練を受けてしまっている。ただし実力は、先代を凌ぐ事は、先述の通り。
HPも開設し、通販もはじめたって。もう一つの山陽名物70年代シモネタ親父ギャグからはちょっと想像しがたい、素早いIT化である。きっと、心ある常連がいろいろ相談に乗ってあげたんだろうな。

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