ギャガ、角川映画とブロードバンド向けコンテンツ会社

ギャガは、ショートフィルム配信のatom.comを持っているし、角川は、母体の書店との連携でアニメや小説の人気コンテンツを融通できる。CCCは、TUTAYA ON LINEでのECやメールマーケティングのノウハウがあり、IMJはサイト制作の大手であるが、デジタルクリエイタースクールのデジタルハリウッドを擁している。
各社ユニークの強みが、「今後のコンテンツ制作と配信」という方向で見事な連携を取っているといえよう。TVに対するカウンターとして実に興味深い事業である。

ブロードバンド(高速大容量)通信向けのコンテンツ(情報の内容)供給会社を設立する。各社が個別に扱っていた映画を一元管理し、通信会社やケーブルテレビ会社経由で消費者に効率的に配信する。音楽やゲーム関連企業の参画も募り、デジタルコンテンツの総合配信会社を目指す。

 6日に設立する新会社名は「BBB」。ギャガ、角川映画、コンテンツ企画製作のアイ・エム・ジェイ(IMJ)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、非上場のベンチャー企業の5社が出資する。資本金は1億円で、出資比率は各20%。本社は東京に置き、社長はIMJの樫野孝人社長が兼務する。初年度は10億円程度の売り上げを見込む。新会社は当初、ギャガと角川が持つ映画を中心に3000強の映画タイトルを扱う。