宮川泰さん行く
3月21日の事だったらしい。虚血性心不全享年75。謹んでご冥福をお祈りします。
『宇宙戦艦ヤマト』は直撃世代なので思い入れは深い。先だって亡くなられた伊福部先生とはまた違ったアプローチでのマーチメロディが心地よかった。『さらば宇宙戦艦ヤマト』のサントラは、カセットテープが擦り切れるほど聞いたものだ。が、後年、『ゲバゲバ60分』の楽曲を手がけている事を知ったときには驚いたものだ。言われてみればあのオープニングテーマ曲は、アンドロメダのマーチに似ている部分があった。確か最近、アサヒビールのCMソングにも起用されていたのではなかったか?<ゲバゲバマーチ
「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲の作曲者として知られ、21日に虚血性心不全のため亡くなった作曲家、宮川泰(みやがわ・ひろし)さん(享年75)の通夜が24日、東京・青山葬儀場で営まれ、クレイジーキャッツの植木等(79)やささきいさお(63)、音楽関係者ら約1000人が参列した。
祭壇には、地球から飛び立つヤマトのパネルなどが飾られ、遺影は指揮者の衣装を着た凛々しいショットが使われた。無宗教のため読経はなく、会場は宮川さんの作品の曲が流れる“音楽葬”に。ヤマトで使われた名曲をはじめJRAの関西地区GIファンファーレ、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」などが繰り返しかかった。
弔問客の中には宮川さんとコンビでヒット曲を生んだ作詞家の岩谷時子さん(89)や桑田佳祐(50)らの姿も。ささきは「宇宙戦艦ヤマトを歌わせてもらったことは身にあまる光栄。曲は明るさの中に悲しさがある。きょう聴くと悲しさの方が先に来る」と沈痛な表情で語り、植木は「一晩で(体調の)様子が変わったのは宮ちゃんらしく、かっこいい死に方よ」と故人を偲んだ。
会場の外には、生前の写真12点と長年務めたNHK紅白歌合戦の「蛍の光」の指揮の際に着用したタキシード3点が飾られた。喪主の長男で作編曲家の彬良さんは「100%自慢の親でした」と話した。
葬儀・告別式はきょう25日午前11時半から同所で。ヤマトの沖田艦長が死んだ時の楽曲を流す予定で、トランペット演奏による「真っ赤なスカーフ」、ブラスバンド演奏による「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲にのせて出棺、納められたタクトとともに天国に旅立つ。
(サンケイスポーツ) - 3月25日8時2分更新