『バットマン・ビギンズ』@新宿ピカデリー
結論から言うと、面白かった。
プログラムに掲載されている町山智浩氏の文章に「バットマン」の変遷が要約されており、それによれば、正しく原点回帰を果たした作品であると言える。
が故に、前半部が実に地味な展開になってしまっているが、「両親を目の前で殺された少年が、長じてコスプレヒーローになる」のは何故か?という永遠のツッコミどころについて、実に真摯に描いている。クールに洗練されているようで実は、深く静かに、ボンクラ魂を滾らせている、上手い構成だと思った。
この吹っ切れるきっかけが、アルバートの一言なのだ。
*1:実際は、ゴードン警部補(ゲイリー御大)に壊させるのだが。