怒れよ!関西人

Mazudai2005-03-21


すっかり春である。こうなると、心晴れやかになる食べ物が欲しくなる。ましてや三連休を壊しての休日出勤ともなれば。というわけで、恵比寿の京樽にて、ばってらとアナゴの太巻きを購入した。

五目寿司と並んで関西のお寿司というのは、俺にとってハレの食い物なのだ。特に、ばってらは素晴らしい。「生き腐れ」といわれる臭気の激しい鯖を敢えて使い、身を「へぐ」プロセスを導入することで、皮脂の部分だけを味わうという知恵と技術の収斂による贅沢。さらに白板昆布を載せる事で、メタリックなギラギラ感が品の無い鯖の皮脂の部分に柔らかなフィルターをかけて、螺鈿細工のような風雅な見た目に仕上げているのだ。しかも、値段はお安い。素晴らしき哉、ばってら。ありがとう、船場の板前さん。

だが、今日のばってらは違った。写真をみても解るとおり、鯖の身が厚いのだ。本来ばってらは身を二回「へぐ」ものだが、これは明らかに一回。いや、下手糞な三枚おろしのような代物である。〆方も宜しくない。〆鯖というより酢鯖といった趣。シャリもすっぱすぎ。こんなものは、ばってらとは言わない。出来損ないの、しかもビンボ臭い松前寿司である。

もう、春の日を喜ぼうという華やいだ気分は微塵も無い。

一応断っておくが、今まで京樽でこんな無様なばってらを食したことは一度も無い。FC故の悲しさ、たまさか恵比寿店の厨房がダメダメだったのか、とも思ったわけだが、京樽のHPによると、テイクアウトの寿司はFCではなくチェーン展開なのだね。つまり、京樽全店、この仕様になっちまったってことだ!!!

あぁ、勘違いであって欲しいよ。・゜・(ノД`)・゜・。