『ゴジラ ファイナルウォーズ』
ふじーさんとこの関東在住組み常連の間で、恒例になりつつある元旦早々バカ映画の宴、今年は『カンフー・ハッスル』を蹴って、『GFW』鑑賞。
『怪獣大戦争』以降の、オールスター隠し芸大会ノリな怪獣映画は好きではない俺。怪獣者として、いろいろと言いたい事がある左脳を押さえ、ヘタレを笑う右脳が勝った映画であった。
ゴードン大佐、イカしすぎ。昨晩のPURIDE男祭り2004の興奮も冷め遣らぬまま、田亀源五郎センセイの絵面がビシビシ決まりまくりのドン・フライに悩殺されてしまった。いやぁ、よく笑った。
それと、北村一輝サマ。予想通り、キレてくれましたねぇ。お宅に阿る寒いセリフを物ともしないVシネ魂が男前であった...ちゅうか、本気で楽しんでるオーラが濃厚だった。
松岡&ケインのVSエビラ戦も、21Cの『仮面の忍者赤影』と呼んであげても良い、カコイイ演出であったよ。『宇宙猿人ゴリ』だの『仮面ライダーX』だの、等身大ヒーローVS巨大怪獣という絵面は、シチュエーションこそ燃えるものはあれど、すべからくストレスのたまるダサイ絵面のものしかなかった長い冬の時代が、ようやく明けた感じ...あ、『さくや妖怪伝』があったか。
とはいえ、やっぱりきっちり言っておかないと気がすまない*1のは、クライマックスの怪獣バトル。
鳴り物入り(なのだろう、一部の人には)で登場したガイガンの演出が、『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』の頃のそれから、一歩も進歩していない。激しくシェイプアップして、鋭角的なフォルムをより際立たせたにもかかわらず、相変わらず意味の無い背鰭をピクとも動かすことなく、モッサリと吊りで空を飛ぶって.....韮澤靖先生に土下座して誤れ!!!!と、30年間ガイガン嫌いを謳い続けた俺が思ったくらいだから、世のガイガン好きな方々の心中は、いかがなものであろうか?『GMK』の金子モスラを踏襲して、今回のモスラも翼のしなりをちゃんと描いていたり、細やかな配慮ができないわけではないだけに、余計に腹が立つのであった。