水曜スペシャル藤岡弘、*1探検隊第5弾

「アマゾン奥地6000キロ 悪魔の化身吸血コウモリを捕獲!!その先に壮絶な探検が...待ち受けていた!!」

サブタイトルからして味わい深い。何故なら、ナレーションの田中信夫口調を...完璧にトレースしているからだ!!「...待ち受けていた!!」イイなぁ。字面だけで田中信夫声が聞こえてくるよ。俺にとっては一生、「総裁X」のヒトなわけで、なんか企んでる感が濃厚につき、いやが上にも番組を盛り上げてくれる。たとえ「TVチャンピオン」であったとしても、だ。

例によって例の如くの「藤岡弘、」シリーズは脂が乗る一方。今回、「なるほどザ・ワールド」ライクなお姉さんがいないのは残念かもだが*1、その分装備の気合が入っている。リモートコントロールによる水中カメラ*2や、魚群探知機、動物の鳴き声CD(爆)と、衛星携帯電話+GPSの従来装備が更に拡張されていた。
ハイテク機器を導入すればするほど、危うさが増していくのは不思議なことだ(笑)

数多のハイテク機器を駆使して藤岡弘、隊長が挑む脅威は、吸血コウモリと謎の半魚人イプピアーラだ!吸血コウモリ、ピラニア、ワニ、アナコンダ、タランチュラに立ち向かう藤岡弘、隊長。こうしたラインナップに本当に立ち向かって行くところは、流石、仮面ライダー1号である。
今回もマチェットを振るい、ピンチの隊員を助けたりする姿は、正しく「仮面ライダーBlade」と言えよう。*3

探検は、例によってツッコミどころ満載。今回特筆すべきは、アマゾンの生物学者にして今回のガイドの発言であろう。隊長とは別行動をとるガイドに、不信感を抱いた隊員がその理由を尋ねると、

「隊長の声が大き過ぎて猿*4が逃げてしまう」

いやぁ、笑った笑った。言い難い事をよく言った。

それはそれとして。地球上に「人跡未踏の地」なんか無いに等しいことは誰もが認識している。「探検隊」は仕込み以外の何者でもない事は言わずもがな、しかもすべてのディテールが出鱈目に満ち満ちている。にも関わらず、視聴者の心に「ロマンの炎」を燃え上がらせるのは、藤岡弘、氏のキャラクター*5に寄るところは大きい。が、それ以上にエンタメの本質は見世物にありという事を理解している、ヤラセに手馴れたスタッフのツボを抑えた演出にある事も忘れてはならないと思う。





レンタルCGI


*1:嘘。ビタ一どうでもイイです。

*2:ラジコンの潜水艦に水中カメラを搭載したもの

*3:嘘。藤岡、さん、すいません。

*4:この時分は、イプピアーラは新種の猿という仮説で動いていた。

*5:「私の探検はアマゾンに始まりアマゾンに終わる」凄い名言である。