「ハウル」ベネチアへ

日本の映画界にとっての貢献度は高いのだろうが、アニメ界にはどうかな?『スチーム・ボーイ』などと合わせて、大作主義の復権という事になりそうな気もする。そうすると一昨日の話みたいに、プロモーションの一環という意味も含めリスクヘッジとして、作品の証券化による制作費の公募という手法が定着していくのかもしれない。
個人的には、大作=大量のスタッフ≒海外発注増加≒アニメーターの質的量的空洞化、また、海外発注増加≒海外スタッフノウハウ取得=強力な競合誕生と、世界市場に対して訴求力のあるコンテンツビジネスも、製造業と同じ道を歩むような気がして、ちょっと不安。

第61回ベネチア国際映画祭(9月1〜11日)のラインアップが29日発表され、宮崎駿監督(63)のアニメーション「ハウルの動く城」がメーンのコンペ部門に選出された。