企業サイトの掲載情報、消費者の商品購入意志決定に大きく関与

企業HPの意義について再確認しているに過ぎないが、「消費者視点」というキーワードが重要だ。SEOの導入などで「しゃらくさい」HPも増えている中、もう一度、HPの目的(拡販か、リピーターの確保か)と消費者視点にたつHP構成をすり合わせて考える必要があるかもしれない。

 調査結果によると、消費者の企業ホームページ利用目的は、「商品・サービス」情報の入手であり、商品購入を前提としたアクセスが主な理由であることがわかった。回答者の85%が、企業ホームページの情報をもとに、商品やサービスを「決定・選択」するとしており、企業ホームページは、商品・サービスの購入を決定するためのメディアとして定着していると考えられる。
 また、企業ホームページの商品情報が、より「具体的でわかりやすい説明」であるほど購買意欲があがり、逆に美辞麗句を並べた消費者視点に基づかない商品説明である場合はその商品を対象から外す意識傾向があり、ホームページの商品情報の質そのものが商品選択の基準のひとつになっているという。

以下などからは逆に、HPでしか販売しないアイテム、あるいは、ネット通販でしか提供されないサービスの提供が、顧客獲得に重要なポイントであるといえるわけだ。アイテムや業態にもよるだろうが、4%を向上させる鍵はいろいろなところに散らばっていると思う。
比較的不利なのは、PCサプライやDVDソフトなど価格差が対してないもの、アパレル・アクセサリなどリアル店舗が有利な商品などが難しいところだろう。だが、リアル店舗のノウハウは、応用できるのではないか?
例えば、ソフマップのジャンケン大会などのような店頭イベントは、携帯のアプリを使ったミニゲームと、時間限定メール配信を組み合わせて行うことができるのでは?アクセなども、指輪の号数の型紙をHPからダウンロードできる、或いは、商品発送時に送ってしまい、リピーターの利便を図りつつ、返品・交換のコストを削減することもできるだろう。

 一方で、「ホームページ情報のみで購買商品を決定する」消費者は4%と少数であり、「購入する商品をホームページで決めるが、店頭でも確認する」あるいは「ホームページでは購入商品の絞込みをおこなう」という回答が多かった。