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丸ビル内でアメニティとして、休日には音楽ライブイベントを行っているのは知っていて、いっぺん行ってみようと思っていた。連休中は「ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2006 モーツァルトと仲間たち」*1と題された音楽祭が催されていた。
丸の内界隈のビル五箇所で随時ミニコンサートを行う「回遊型コンサート」という企画で、その一つ『魔笛』ハイライトというものを鑑賞した。
コンサートの後、昼飯食って、丸ビルのバルコニーから東京駅のレンガ作りの駅舎を写したり、裏通りにあたる丸の内中通りの彫刻群を撮影したりしてみた。
その後、ふとした気まぐれで、表参道ヒルズを覗いてみようと思い立った。大手町から半蔵門線で一本、帰りがけの駅だしな。
表参道駅地下には、エチカというショッピングセンターが出来ていた。青山通り方面にはマルシェ・デ・メトロという小洒落たすがきやみたいなイートインコーナーがあった。おやつでもと思ったが、すいーつはテイクアウトのみでカフェに持ち込めないので、覗くだけに終わる
一渡り覗いて、ウィークデーに来るのが一番と結論を得て、青山通りを渋谷へ向かう。中田プロデュースのスポーツカフェが出来ていた。ネットでワールドカップを観戦しようというコンセプトだそうだが、ビタ一興味がない。
渋谷にて東急東横の「あこがれの60sダイニング」という祭事を覗く。60年代レトロモダンをコンセプトに、老舗の出店が立ち並ぶ。が、老舗の味わいとは「変わらない」ところが粋なのである。レトロモダンの味わいとは、今日的に言えば決して美味いとは言い難いものもあるのだ。年寄りにとっては懐かしい、若い世代にとっては、背伸びをしても届かないジェネレーションギャップこそが味わいの本質であるわけだ。
そういう意味では、単なる百貨店の祭事場での物産展の延長でしかなかった本企画は、激しく失敗なのではないかと。
但し、出展している店の選定は中々厳選されており、レトロの持つおかったるい味わいを満喫できると思う。キャンドルのチキンバスケットとハンバーガーインの特性バーガー、イチゴ味ラムネを食し、おつな寿司の稲荷と塩せんべい土産に買って帰る。