『劇場版仮面ライダーヒビキと七人の戦鬼』

このアイデア伊上勝が脚本書いていたら、一千倍面白かったな、きっと。
一部で騒動となっているプロデューサー交代とメインライターの差し替えの複線になっていたのかもだ。
時代劇にする意図も良くわからんが、安直に『七人の侍』を模倣しようとして手痛いしっぺ返しを食ってる感じ。井上俊樹、身の程を弁えろ!そのしっぺ返しのケツ持つのは、金払って劇場に足を運ぶ我々観客なのだから、堪ったもんじゃない。
調度、本日放映の三十一話において、話題のイヤな転校生が「息子は父親を超えなくてはいけない」といった意味のセリフを吐いていた。まぁ、これが路線変更した『響鬼』の新テーマであり、当面の井上氏の人生のミッションなんだろう。でもさ、そういう雁屋哲調の生き方するのは結構ですが、そのケツを観客に持たせないでよ。なんで、あなたのお父さんの作品が長く愛されているのか、そこのところの分析をキッチリやってくださいね。
閑話休題。昨日の『ウルトラマンマックス』とは真逆に、ビデオ撮りにカスタマイズされたスタッフのフィルム作品は、絵面としての違和感*1が全編に漂う。マドーラカラーっぽいレギュラーライダーの素材感が、なんか平坦だったねぇ。主にオロチのシーンのCGと実景の合成もなんか違和感アリアリであった。まぁ、銅鑼とシンバルとトライアングルには大笑いさせてもらいましたが。


*1:提幸彦作品なんか、「今その場で腹を切れ!」って出来だもんなぁ。『ケイゾク/映画』とか『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』とか。