『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』

Mazudai2005-07-11

新シリーズはオビワン・ケノービの『どっこい大作』なのか?

土曜日にMOVIXさいたまへ行ったのだが、前売り件が使えない劇場だったのだ。どういう商売してるんだか20世紀FOX!とプンスカモードで平日最終で観て来たよ@ヴァージンシネマ六本木。
まぁ、「なんでアナキンは暗黒面に堕ちたのか?」という理由がすこぶる弱い。。。っちゅうか、チープ。
なんだか、「ハッピーピープル」程度のプロットとアイロニーで、興醒め感が濃厚であった。そんな中で、焼きすぎたタラコ状態*1のアナキンがダース・ベイダーのプロテクターを装着されていく過程と、死を賭して出産に挑むパドメの姿を交互に描く構成は良かったと思う。
それ以外は。。。。。ひたすらカッチョ良いヨーダと、対比してひたすら情けないオビワンの姿ばかりが印象に残る。オビワン・ケノービに、何か恨みでもあるのか?ルーカスよ。ただ、結論としては、師匠の不甲斐なさがアナキンをシスの暗黒面に導いてしまった事が過剰なまでに伝わった。そして第一作。。。あ、エピソード4か。のクライマックスで敢えてダース・ベイダーに斬捨てられるオビワンの決意は、実は贖罪であったという解釈に繋げたかったのであろう。自分が無能であったが為に、親子で殺しあう運命を与えてしまったスカイウォーカーの一族に対する購いが、したり顔で剣を収めるアレック・ギネスに凝縮されていたのだ!
と、涙腺緩ませて思ったのもものかわ、はい?クワイ・ガン・ジンが生きてるの?しかも、不老不死の術を体得してるだぁ?
思い起こせば、『帝国の逆襲』ラストで「お前は、ワシの息子なのじゃぁ!」という唐突なセリフで激しく脱力したおかげで、SWシリーズには冷静に接することができた二十数年間だったのだが、もう、完全に見切りました。ルーカスは、世の為人の為にもう引退したほうが良いぞ。*2


*1:オビワンに片手両足を切り落とされて、ジリジリとマグマに焼かれるという描写は、SF『剣客商売』といった趣で、ある意味お見事かもだ。

*2:とはいえ、建造中のデス・スターを視察するスターデストロイヤーもどきのブリッジにて、モフ・"ピーター・カッシング"ターキンそっくりのヒトが「気をつけ」してたりするところには、正直ほだされましたよ、えぇ。