『レジェンズ〜甦る竜王伝説〜』

第9話『ネコたらしいヤツ、むかつくニャン〜CATTY PROFESSOR〜』

スタッフ
脚本演出絵コンテ作画監督
桑畑絹子小野勝巳須川Kim Jong'Kun
キャスト
キャラCVキャラCV
シロン井上和彦シュウ岡村明美
メグ那須めぐみマック鈴木真仁
ハルカ渕崎ゆり子BBヨウコ天野由梨
J1竹本英史J2前田剛
ケットーシー小林晃子生徒川内愛
英語A太郎沢城みゆきDWC社長松本鷹志
ランシーン

ストーリー: DWC本社内部に「何者か」(ハルカ)が侵入した事を知ったランシーンは、その正体と目的を突き止めるよう指示する。ヨウコの元に送られた新しいレジェンズケットシー(小林晃子)は、警備ビデオとレポートを瞬く間に解析し「侵入者は熱狂的なレジェンズの追っかけである」とプロファイリングを行った。そしてその結果に元づき、レジェンズマニアを捕縛する罠を仕掛ける。 一方ハルカは、例によってレジェンズ研究中にインターネットで、レジェンズ研究家コンラッド博士のHPを発見する。早速コンラッド博士宅を訪問し直接話を聞けるようアポをとった。シロンの同行を思いつくがネズミが苦手なハルカは、カムバック時のシロンの運搬係としてシュウも連れてコンラッド博士宅を訪れる。 コンラッド博士は、落ち着いた物腰のパーフェクトな紳士だった....巨大な猫が白衣を着ているようにしか見えない外見をのぞいては。
コメント: レジェンズ 甦る竜王伝説(3)
「長靴を履かない猫」*1登場。コンラッドが、このケットシーの名前なのかもしれないが、クレジットは「ケットシー」なので謎のまま。もしかしたらリターンマッチがあるのかもだ。「我が名はコンラッド*2ってか? 久しぶり...つっても2週間振りなだけだが、ギャグ全開編。ケットシーが自ら行ったプロファイリングに従って仕掛けた罠が、「レジェンズの事教えます」というポップアップ広告だったというのが、リアルかつ理にかなっていて大爆笑。 高度な知性と明晰な思考力を持つ「頭脳派」のケットシーが、ハルカとシュウの「バカコンビ」に次第に壊されて行くプロセスが今回の見所。なんだか初期の「天才バカボン」みたいである。
猫の本性を現してからは、王道の『トムとジェリー』パターンに突入。ネズミ捕りで指を挟むとか、押しつぶされて紙のようにペラペラになるとか、お約束の小技ギャグをちゃんと踏襲してくれている所が嬉しい。でも、普通にこの番組を見ている「正しく子供」な視聴者は、この種のナンセンスギャグって実は初体験なんじゃないのか? 100回見れば飽きるかもしれないが、99回までは楽しいこの種のギャグの伝統が、21世紀にも受け継がれて行くことを祈りたい。 閑話休題。今回のエピソード、シュウが「猫といえばコレ」というギャグを散々かました事を伏線として、「猫といえばコレ」でクロージングを迎える...ホラーで落とされてしまったよ。確かに、猫といえば呪いだよなぁ。油断がならない番組だが、今回だけは、クロージングのBGMにバーナード・ハーマン調のバイオリン*3を入れてほしかったなぁ。そこまでやると、「大きなお友達」向け番組に堕してしまうか。

*1:ざっとはてなを見渡したが、思いの外知名度が低いな、ケットシー。要は、二足歩行可能で人語を解するヨーロッパの化け猫のこと。シャルル・ペローの童話『長靴をはいた猫』の猫はケットシーである。PSゲーム『ペルソナ』シリーズに登場するケットシーはモロに「長猫」で、前半戦では基本装備の可愛らしいくも頼りになるヤツだった。

*2:作:ロジャー・ゼラズニイ 1976年第15回日本SF大会にて行われた第7回星雲賞の海外長編賞受賞作

*3:もの凄いピッチで弾くキンキンキンキャンキャンキャンキュンキュンキュンという『サイコ』のアレ