『ウルトラQ dark fantasy』第22話「カネゴンヌの光る径」
「手前ェこそちゃんと届けてんのかよ!?」イキなセリフ(・∀・)
話数 | 放映日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
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22 | 04/08/31 | カネゴンヌの光る径 | 山田正弘 | 清水厚 |
キャラクター | 俳優 | キャラクター | 俳優 |
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楠木涼 | 遠藤久美子 | 金谷ハナエ | 宮内彩花 |
金谷雄太 | 我修院達也 | 金谷陽子 | 斉藤とも子 |
金谷ジュン | 嘉陽愛子 | カネゴンヌ | 高津房代 |
京子 | 瓜田あすみ | 晶 | 田村真依子 |
ヒロミ | 枚田菜々子 | フリマの男 | 松田一考 |
占い師 | 松本ゆり | TVキャスター | 佐々木瑶子 |
アナウンサー | 村山明 | 天気予報士 | 関根正明 |
いつも明るく元気な小学生ハナエ(宮内彩花)。ある日、彼女が中古市で見つけたのは4年前に家を出た父親(我修院達也)愛用の古い壷だった。その壷は硬貨1枚で、無限にお金を増やすと伝えられており、ハナエは懐かしさにそれを買って帰るが、母と姉はそんな父の思い出の品にも興味を示さず、ブランド品の話題に夢中。その晩不思議な事が起きた。壷から滝のように溢れ出したお金がハナエを飲み込み、ハナエを怪獣「カネゴンヌ」へ変えてしまったのだ。「なぜ私が?」だがコイン怪獣にとって、お金は生きていくために必要不可欠。策も尽き、途方に暮れたカネゴンヌは占い師に相談した。その答えは「汝を心底、愛する人物に会えば人間に戻れる」という一言。果たして怪獣となったハナエを純粋に愛してくれる人など現れるのか?守銭奴の権化、カネゴンの物語を原作者自身の手でリメイクした、ユーモアたっぷりのシニカル・ファンタジー。
繰り返しになるが、成田亨・高山良策両氏に払うべき対価を支払わなかった挙句、アートワークを愚弄した円谷プロの腐れ外道作品である。本当は口にしたくも無いのだが、いろいろ邪推のしがいがある微妙な作品に仕上がってしまったようだ。
円谷プロこそカネゴンヌという自爆ギャグのつもりか?カネゴンヌの造形のなんと無様なことよ。
『タイタス』とか『フロム・ヘル』とか『サムライフィクション』とか、もろもろ映画と似て異なるジャンルの監督作品*1のようなすわりの悪さを感じた。これは、それっぽいだけでガジェットとしての機能も弱い薄っぺらな美術演出が共通しているからだろう。
またこの安っぽいノスタルジー演出の中に、醜い「カネゴンのエピゴーネン」の存在がじつにしっくり来るのだ。ということは、「カネゴンのエピゴーネン」を21世紀に蘇らせる意味がない事を、じっくり全編通じて訴えているという事になる。清水厚監督の、製作TOPに対してのレポルションに拠るのか、センスの無さに拠るのかは、判断に苦しむところである。
その他、突っ込み。
- 脚本の山田正弘氏は、オリジナル『ウルトラQ』でもファンタジックなストーリーを得意としていた。『カネゴンの繭』の脚本も担当しており、正当リメイク作品と言える....のだが....
- 監督の清水厚氏は、実相寺監督縁の一人。『エコエコ眼』も手がけている。
- 佐野史郎のナレーションが無かったのは、なんか意味があるのか?怒って降りたとかさ(藁)
- 始めてEDの画面が本編ダイジェストではなく撮り下ろしシーンのみで構成されていた...が、あんな醜いもの延々見せられてもなぁ。
- ロケ、どこでやったんだ?激しく気になる。映画館は、外観は大井町武蔵野館に似てるけど跡地はビルが新築されたらしいから....うーん。
- こういうこと書くのもホントは癪だが、嘉陽愛子が出張ってきてたなぁ。プロモーション効果はあるのか?
*1:それでも『タイタス』はモチはモチ屋の面白みがあった。MTVとかミュージッククリップ上がりの監督の、コクの無い映像はなんとかならんかね。